1996年以降国内紛争が絶えないアフリカのコンゴ民主共和国及びその周辺諸国(以下、DRC諸国)が産出するタンタル、スズ、金、タングステンといった鉱物資源は電子部品等 の原料として重要な役割を担っていますが、他方これらの取引が武装勢力の資金源となり、紛争を助長するだけでなく、地域住民に対する強制労働や虐待などの人権侵害にもつながっていることが社会問題となっています。 こうした現状を踏まえ、米国政府は「タンタル、スズ、金、タングステン、および国務長官が紛争鉱物として追加認定するもの」を「紛争鉱物」と定義し、紛争鉱物の取引を透明化することによりDRC諸国の武装勢力への資金の流れを断つ方針を固めました。その方針を受けて、米国証券取引委員会は、2012年8月に紛争鉱物の使用に関する最終規則を採択しました。この規則によって、米国上場企業は、自社製品に組み込まれた部品原材料の鉱物の原産地、精錬業者の特定とDRC武装勢力との関連有無を調査し報告することを義務付けられました。 やまびこグループには米国上場企業はありませんが、この規則の趣旨に賛同し、自社製品においてDRC諸国から産出された紛争鉱物を使用しない方針です。現在、この方針に基づいて、紛争鉱物調査を実施しており、今後とも人権侵害を行う武装集団を利することのない鉱物の調達に取り組んでいきます。